「スマートフォンにも悪質なウイルスが出回っている」
「iPhoneよりもAndroidの方がウイルスにかかりやすい」
このような話を聞いた方も多いのではないでしょうか?
ウイルスといってもスマホに出る症状は様々あり、実はウイルスではなく原因がある単純なものも多数あります。(そもそもウイルスって何?って話です)
そのため、高いお金を支払ってウイルスソフト購入する前に、そしてウイルス感染を疑う前にまずセルフチェックとしてここで紹介する3つのことを確認しておきましょう。
- ウイルスではなくフェイクアラート(偽警告)の場合がある
- ウイルス感染ぽく見えるがウイルスではない動作
- 各アプリ権限付与時には手動だから
ちなみに僕は10年以上スマホを使っていますが、セキュリティソフトは一切入れたことありません。月額や年額を払うのはもったいないので自己チェックで済ませています。
別に個人情報を盗まれたとしても被害を受けないのであれば全く問題ないと考える派です。笑
それでは早速解説していきます。
1.フェイクアラート(偽警告)の場合がある
以下のような症状の場合はウイルスではなくフェイクアラートと呼ばれている類のものです。適切に処理すれば全く問題ありません。
WEBサイト閲覧中にウイルスに感染したと警告が表示
このような表示画面みたことありませんか?

フェイクアラートの例1

フェイクアラートの例2
Webサイトの閲覧中に突然、「ウイルスに感染しています」といったページを表示させ「除去するためにはアプリをインストールせよ」という流れに持って行きます。
このアプリは無害なものもあれば、上記で紹介したウイルス症状を起こすような有害なアプリ(マルウェア)も存在します。画面見て焦ってアプリインストールはしないように注意しましょう。
このページにアクセスしてしまうと戻るボタンを押しても戻れなくなり一瞬パニックになりますが、Chromeであればタブから閉じてしまえば解決可能です。
ネットしているといきなり「ウイルス感染中!」という警告バイブレーションが鳴りだした
わわわ!ウイルスに感染しちゃったどうしよう!!!バイブがすごい震えてる!!!!! pic.twitter.com/sBHSnvO1Uu
— ☀やむけい❎ (@yamkei) March 6, 2016
こちらも上記同様WEBページを表示させバイブレーション機能を動かしただけのものとなります。
からくりが分かればすごく単純な作りです。
そのためページ(タブ)を閉じればOKです。
「ウイルスが検出」といった旨の通知がやたらと来る
https://twitter.com/tai07822945/status/1483469703792435200Chromeなどのブラウザ上で特定のページからの通知システムをONにしてしまうとそのページからの通知を許可したことになり、定期的に通知がくることがあります。
その受信した通知をタップしてしまうと、アプリインストール画面に移動させられたり、高額請求サイトに移動させられたりするため注意しましょう。
以下のように対処可能です。
「設定」→「サイトの設定」→「通知」→許可されているWEBサイトURLを確認
怪しいURLがあればタップし、通知をOFFにしましょう。

「許可」に通知元のURLがあるか?
それでも起きてしまう場合はブラウザの閲覧履歴・Cookie・キャッシュも削除しておきましょう。
ウイルス感染ぽく見えるがウイルスではない動作
普段と比べ以下のように症状が見られる場合には、ウイルスへの感染を疑いたいですが、実はそうでもないこともあります。
バッテリーの消費が早くなる
単純に何かしらのアプリがバックグランドで動作している場合があります。
Androidの場合、戻るボタンで戻ってもタスクキルにはならないアプリも一定数存在します。その場合どんどんバックグランドで動作しているアプリが増えるとバッテリー消費に繋がってしまいます。
履歴ボタン(□ボタン)をおして履歴からスライドさせ各アプリを終了させておきましょう。
発熱が大きくなる
一般的には特定のアプリやサービスがスマホ上で動作していることでスマホに負荷がかかりその結果として発熱します。
これまでゲームしていた時には発熱しなかったけど、ゲームをアプデした後から異様に発熱するっていうような状況では、ゲームアプリ自体に処理バグが存在していたり、その他のアプリがバックグランドで複数動作していたりということが考えられます。
データ通信が定期的に行われている
一般的に個人情報を抜き取るようなウイルスは、必ず情報をウイルス作成者のサーバへ送信する動作があるので、データ通信が行われるとウイルスかと疑ってしまいたくなりますよね。
アプリによっては情報更新のために定期的に通信をしているため自身がインターネットを行っていなくても通信が発生しています。
上記のような方法でアプリ毎に通信を許可するかどうかを選択できるため、バックグラウンドで通信させたくないアプリは通信させないようにトグルをOFFにしておきましょう。
ただし、バックグラウンド通信をOFFにしてしまうとリアルタイム通知等は一切来なくなるので注意です。
各アプリ権限付与時には手動だから
各アプリを初回起動する際に、以下のような必ず権限付与を求められます。
権限の付与さえしなければ基本的にアプリ内で個人情報にアクセスすることは不可能です。
- 「[アプリ名]が連絡先へのアクセスを許可しますか?」
- 「[アプリ名]が写真の撮影と動画の記録を許可しますか?」
- 「[アプリ名]が電話の発信と管理を許可しますか?」
- 「[アプリ名]がSMSメッセージの送信と表示を許可しますか?」
- 「[アプリ名]が電話の写真、メディア、ファイルを許可しますか?」
アプリを利用する前に、必要な権限はアプリ側から権限付与のリクエストがあり、必ず手動で許可することとなっています。
もしたとえ怪しいアプリをダウンロード・インストールしたとしても、求められる権限がおかしいと判断できてしまえば、ウイルスに暴れられる心配はありません。
例えば、ゲームアプリなのにもかかわらずカメラや連絡先へのアクセスを許可を求められたり、位置情報へのアクセス許可を求められたりしていると怪しいです。
もちろん、ゲームといってもポケモンGoなどの位置情報を必要とするゲームアプリも存在したり、カメラで自撮りする必要があるゲーム等も存在するので、自己判断になりますがこれで大体怪しいアプリの動作を制限することが可能です。
僕のスマホのウイルスに対する考え
冒頭にも記載しましたが、僕は10年以上Androidスマートフォンを使ってきていますが、ウイルスソフトを一度も入れたことがありません。極論を言ってしまうとそもそもウイルスって何?って話なんです。
ググってみてもウイルスの実例がほとんど出回っていないのも不可解な話です。
Twitterアカウント乗っ取りはウイルスではない
例えばTwitterアプリの場合、勝手にツイートされてしまう事象が度々報告されているのですが、実はこれはあなた自身がTwitter アカウントへのアクセスを許可したアプリが原因だったりします。
「〇〇にアカウントへのアクセスを許可しますか?」
こんな画面見たことありませんか?ここで権限を与えてしまってるのが原因で勝手にツイートされてしまっているわけなんです。
「このアプリケーションは次のことができます。」と書いていてその下には赤で囲っていますが、「このアカウントでツイートを送信する(以下略)」と記載があります。
つまり、連携したこのアプリからツイートすることができてしまうようになってしまいます。
ちなみにTwitterの設定から許可した権限を取り消しさえすればツイートされることはないので、気になった方は是非確認しておきましょう。
ウイルス対策ソフトも新種には対応できない
また、たとえウイルス対策ソフトを購入・インストールしても未知の新種のウイルスには対応できません。
これらの対策ソフトは、これまで報告のあったウイルスの動作パターンに合致したものやそのパターンに近いもの等に対して警告を出したり、権限をブロックしたり、アンインストールさせようとしたりしているわけです。
つまり既知のものでないと検出できません。
セキュリティソフトを入れて「これで安全だ!」と思っていても、新種のウイルスが作られるたびに結局は脅威にさらされてしまいます。
セキュリティソフトの弊害
僕がセキュリティソフトを入れたくない一番の理由が、スマホの動作に影響を与えてしまうことです。
一般的にセキュリティソフトはバックグラウンドで常時動いており、メモリを食います。バッテリーも消費します。まるで良いことがありません。
「Androidはもっさりしていて遅い」という言葉が広まってしまった原因が、セキュリティソフトかもしれませんね。
まとめ
本記事では、スマホにウイルス対策ソフトが不要である3つの理由について解説してきました。
- ウイルスではなくフェイクアラート(偽警告)の場合がある
- ウイルス感染ぽく見えるがウイルスではない動作
- 各アプリ権限付与時には手動だから
ウイルスの定義が難しいですが基本的にウイルスの動きは、①個人情報へのアクセス、②取得した情報を送信、という①②が主な動作だと考えます。
誰かのスマホを使いづらくするだけだと攻撃者もウイルスを仕込むメリットがありませんからね。個人情報を得ることが目的でしょう。
それでも不安な方は、セキュリティソフト(ウイルス対策ソフト)を購入しインストールしておきましょう。その方が精神衛生上安心です。